中国旅行記―友達の実家へ1
【はじめに】
2016年、日本で友達となった中国人の友達の実家(中国浙江省麗水市)へ行った時の旅行記を書こうと思う。
ずっと書きたいと思って、今になってしまった。
この経験を通じて、私は「異文化理解」がどういうものか身をもって知ることができた。
また彼女と本当の友達、親友になるステップを一つ登った。
この経験は、
蝶が幼虫からさなぎになった時、”さなぎの中でドロドロに溶ける”、まるでこのような感覚だと思った。
中国で"完全アウェイ"、"日本人一人"という環境の中で、どろどろに自分が溶けて、その後再構成されるような、そんな感覚だったと振り返る。
この感覚は、人生でなかなか経験できるものではない。
自分が突如理性を失い、一瞬にして泣き崩れてしまうような事件もあった。
私にとってはすごく貴重で、大切な経験だった。
それから、中国にすごく興味を持つようになり、中国語の勉強を開始。
去年HSK4級を取得、中国人とだいぶ会話もできるようになった。
今年の冬は一人で中国東北部を9日間旅行した。
自分をこんなに変えるきっかけとなったのが、この旅行なのである。
この友達、Zちゃんは、農村戸籍である。
日本で、農村戸籍の中国人に出会うのもめずらしいことなのではないか。
だから、彼女の実家は農家で、まだ「伝統的な生活」と言われるものが残っていた。
そして、彼女の実家の村の人々は”実際に日本人を見たことがなかった”。
村の人々にとって私は「初めて見る”日本人”」となったわけだ。
私は農村に行くことはすごく楽しみだった。
昔から「人間の知恵・叡智」というものにすごく興味があって、彼女の家で見ることや、中国の街で見るもの全部、興味深々だった。
先に一部、写真を載せておこう。